
作品への素直な愛情と、思わず笑ってしまう語りが心地よい、まだ知らない一本に出会わせてくれるNOBさんならではのエッセイです。
*****
タイ映画『捨て犬マッカムの大冒険』を紹介する本作は、作品のあらすじを追いながら、驚きやツッコミ、胸を揺さぶられた瞬間を軽快な言葉で届けてくれる映画感想文です。犬たちが目指すのは、遥か彼方ではなく、ハイウェイの向こう側。
けれど、捨てられたマッカムと仲間たちにとって、その距離は命を懸けて進む「大冒険」になります。
道のこちら側から、あちら側へ。
まるで隣で一緒に映画を観ているような臨場感があります。
人間にとってはわずかな距離でも、犬たちにとっては世界を変えるほど大きな旅になる。その視点に気づかされたとき、王道の物語が急に愛おしく見えてきます。









自分の文章を少し離れた場所から眺めながら、「どうすればもっと伝わるのか」を考えていく。難しい文章論を語るのではなく、「U系ってなんなんだよ」と自分でツッコミを入れながら、文末のリズムや情景描写、読者に委ねる余白について掘り下げていく。その軽やかな語り口に、NOBさんらしさがよく表れています。
頭の中にある映像を、できる限り忠実に文字へ置き換えたい。
一方で、すべてを書き込むことが、読者の想像する楽しさを奪ってしまうかもしれない。
その間で揺れながら、自分の表現を見つめ直す姿は、文章を書く人ならどこか身に覚えがあるのではないでしょうか。
試行錯誤さえもユーモアに変えながら、自分の言葉を少しずつ磨いていく。書き手の舞台裏を、親しみやすく覗かせてくれる一篇です。







子どもの頃から、形を変えながらも「物語をつくりたい」という気持ちが、ずっと続いていたのだなと感じました。
仕事や家庭を経て、もう一度「誰かに読んでもらいたい」という思いに戻ってこられたことが、とても素敵です。
最後のお子さんの受験勉強を横目にnoteを始める姿には、思わず笑ってしまいました。これからどんな物語が生まれていくのか、楽しみにしています。
ー ご紹介した書き手さん










