
野菜擬人化シリーズが最高です。
気づけば物語の流れに乗せられていて、「これはどこへ向かうんだろう」と読み進めてしまう。
妙に感心してしまうのは、比喩や表現の一つひとつが丁寧だからだと思います。
少し妖しくて、少し可笑しい。大人のユーモアと遊び心満載。
是非読んでほしいです。
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官能的な嘘つき〜レタスvol.9〜|芽ぐみわらい
〜私の朝未だき〜 潤いを含んだ彼の吐息が 私の肌をなぞる スーパーの冷たい霧(ミスト)の中で 彼は挑発するように私を射抜いた 「……そんなに熱い視線を向けられたら 僕の...



いちばん色っぽいレタス
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土の香りに溺れる夜〜ごぼうvol.10〜|芽ぐみわらい
〜私の朝未だき〜 スーパーの隅 湿った空気の中で彼と目が合った 泥にまみれた無骨な肢体 誰にも媚びないその野性味 洗練された都会の男たちにはない 圧倒的な熱量に 私は...



ごぼうをここまで官能的に、そしてここまで面倒くさい男として描けるのがすごい。
泥、野性味、頑固さ、アク、歯ごたえ。
野菜の特徴をそのまま“男の性格”に変換していく言葉遊びが見事で、読みながらじわじわ笑ってしまう。
少し妖しくて、少しくだらなくて、でも表現は妙に丁寧。
芽ぐみわらいさんの野菜擬人化シリーズ、やっぱり癖になります。
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消費期限の男 〜もやし vol.13〜|芽ぐみわらい
スーパーの片隅 眩しいライトに照らされた色鮮やかなパプリカや 瑞々しいトマトたちの重厚な列から少し外れた場所に 彼はいた 「もやし」 透明な袋の向こうで驚くほど 白...
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潔癖な男の蕩(とろ)け方〜ズッキーニvol.12〜|芽ぐみわらい
スーパーマーケットの喧騒のなかで 彼だけが異質な静寂を纏っていた 深く どこまでも深い ミッドナイトグリーンの肌 照明を浴びて艶やかに光るその身体は まるで仕立ての良...
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蜜の皮膜 涙の核心 〜玉葱 vol.15〜|芽ぐみわらい
スーパーの片隅 特売のワゴンの中で 彼は傲然と転がっていた 眩しいライトを浴びて着飾る パプリカやトマトたちの列から わざと隠れるように カサカサと 乾いた茶色の衣を...







