本日のおすすめ / ひつじレモン『クリームソーダの魔法』

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「使える人」と「使えない人」。
その線を引いた瞬間、私たちは何を見失うのだろう。
効率化のためにつくった仕組みが、ひとりの人を置き去りにしかけた朝。主人公の前に現れたのは、百年前、国境の意味そのものを変えようとした新渡戸稲造の物語だった。正しさだけでは救えないものがある。線を消すのではなく、線の向こうにいる誰かの顔を忘れないために。現代と歴史を往復しながら、「もうひとつの武士道」を探していく連作のはじまり。

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第1話 使える人、使えない人|hodoku_note 〜『もうひとつの武士道とは』〜 「使える人、使えない人」。 私たちは日々、無意識に心の中で「線」を引いています。 現代、効率化を追求するシステム開発者の「僕」が引...
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第2話 この歌は、どっちの国のものなのか|hodoku_note 【第1話あらすじ】 「すみません。やっぱり私には難しいかもしれません」 暗い朝、スマートフォンの画面に届いたその言葉に、開発者の「僕」は息を呑みます。効率化を急ぐ...

子どもの何気ない問いが、やがて“国境”という大人たちの線引きを静かに揺らしていく。母から受け継いだ歌、名前を綴る小さな手、港に漂う匂い。地図には描けない暮らしのすべてが、国と国とのあいだで取りこぼされそうになる。
正しさがぶつかり合うとき、最後に守るべきものは何なのか。静かな教室から、人が人として生きるための尊厳を問いかける、連作第二話。

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第5話 届いてしまった言葉|hodoku_note 【冒頭用:第4話のあらすじ】 「信実と誠実をなくしては、礼儀は茶番であり、芝居である」 現代。物語の続きに悩む開発者の「僕」は、夜の神社で新渡戸稲造の言葉に出会い...

正しいことを、強く伝えること。それでも、迷いや弱さや沈黙まで消してしまわないこと。ここに浮かび上がるのは、歴史上の出来事だけではなく、いま私たちが日々使っている「言葉」そのものへの問いだ。遠くから聞けば美しく整ってしまう歌も、近くで聞けば、ずれ、笑い、間違え、ときには誰かが黙っている。その不揃いさの中にこそ、人がいる。
歴史と現代を往復しながら、「正しさの向こう側にいる誰か」を見失わないための物語が続いていく。

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第9話 答えを書かなかった理由|hodoku_note  島民。  その言葉の前で、ヨハンのペンは止まった。  昨夜、そこまで書いて、第八話を公開した。  最後の一文を置いたあと、しばらく画面を閉じられなかった。  会議...

「言葉は、速く届くほど正しいのか。」
自らの言葉が誰かを傷つけた現実を抱えたヨハンは、ジュネーブで再び新渡戸稲造と向き合う。やがて「島民」というひとつの言葉の中に、決して同じではない無数の人生があることに気づいていく。
正しさを急がず、答えを閉じず、問いを残す。
誰かを理解したつもりにならないこと。正しさを急がないこと。そして、答えのない問いを抱えたまま、それでも言葉を手渡していくこと。
歴史の物語はここから、私たち自身の「考えること」へ静かにつながっていきます。

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hodoku_note|note 連載小説『もうひとつの武士道』を書いています。 AI時代の「線を引くこと」と、1921年オーランド諸島問題を重ねた物語です。
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