
「君のいない青少し広すぎる」
この一首に、夏の眩しさと不在の寂しさが、ぎゅっと詰まっています。
海はきれいなのに、その景色を見た瞬間に浮かんだのは「君」だった。
「きれいだよ」と送らず、次はちゃんと隣にいてほしいと思う。その気持ちがとても切ない。
短歌と詩がひとつの情景を補い合いながら、読者の中にも「誰かと見たい景色」をそっと思い出させてくれます。
次にこの海を見るときは…。
タイトルの「フライングの夏」が読み終えたあとにもう一度響く、静かに胸に残る作品です。
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今日の短歌と詩 -155- フライングの夏|H. 照 (歌人・詩人)
【短歌】 夏を待ちきれず海へ来てしまう君のいない青少し広すぎる 【詩】 梅雨の晴れ間 天気予報は 明日からまた雨だと言っていたから 気づけば車を走らせていた 窓の向こ...
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今日の短歌と詩 -146- 失うを知らない|H. 照 (歌人・詩人)
今回の短歌と詩は、 利用させていただいた上の画像(イラスト)から インスピレーションを受けて詠ませていただきました。 【短歌】 くだらない話ばかりで笑ってた未来なん...



一本の傘に無理やり二人で入って、くだらない話で息ができなくなるほど笑う。
大人になった今なら、それがどれほど贅沢な時間だったのかがわかる。
それが特別な時間だなんて知らなかった。
何者にもなっていなかった。
何かを失う怖さも、まだ知らなかった。
だからこそ、あの日の雨は、
あの日の笑い声は、こんなにも眩しい。
戻れない時間への懐かしさと、
失ってから初めて気づく幸福が、静かに胸へ残る作品です。
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今日の短歌と詩 -143- カエルと僕|H. 照 (歌人・詩人)
今回の短歌と詩は、 利用させていただいた上の画像(イラスト)から インスピレーションを受けて詠ませていただきました。 【短歌】 雨宿り名前も知らぬ君なのになぜか心が...



うまくいかない日に必要なのは、励ましの言葉ではなく、ただ隣にいてくれる存在なのかもしれない。
雨宿りする僕と、葉っぱの下の小さなカエル。
言葉を交わすこともない二つの存在が、同じ雨の中で、ほんの少しだけ孤独を分け合っている。
雨は止んでいない。
何かが解決したわけでもない。
それでも、さっきより世界がやさしく見える。
誰かに救われる瞬間は、こんなふうに静かに訪れるのかもしれない。
「名前も知らぬ君なのに…」
小さな出会いが、疲れた心をそっとほどいてくれる、やさしい余韻の残る作品です。
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今日の短歌と詩 -74- 忘れ物|H. 照 (歌人・詩人)
【短歌】 忘れもの気づけばそれは少年で子らの声にはまだ残ってた 【詩】 気づけば、大人になっていた。 締め切りに追われて、責任に囲まれて、 誰かの期待に応えることが...
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今日の短歌と詩 -67- スイカ|H. 照 (歌人・詩人)
【短歌】 かぶりつくスイカの汁に笑う君うだる午後にも勝てる気がする 【詩】 君がスイカにかぶりつくたび 赤い果肉が 頬に映って その笑顔に 僕は何度も やられてしまう...
ー ご紹介した書き手さん
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H. 照 (歌人・詩人)|note
短歌と詩で、一瞬の光景を二つのまなざしから描いています。私のこだわりは、読んだ瞬間に読み手の脳裏に瞬時にその光景がくっきり浮かび上がること。スナップ写真さながら...





